今回は「日本酒杜氏」です。
4作品しかない上に3作品は尾瀬あきらさん作、という状態。
今までまとめた職業系の目録はこちら。
●洋食の料理人(イタリアン・フレンチ)を描いたマンガ
●和菓子・洋菓子・パン作り職人が描かれた作品まとめ(パティシエなど)
●農業がテーマの漫画一覧
●主人公がバーテンダーのマンガ
●主人公がソムリエのマンガ
日本酒の杜氏を描いたマンガ 4作品
夏子の酒(尾瀬あきら)
東京でOLをしていた主人公・夏子が、実家の佐伯酒造を継ぎ、亡くなった兄の「龍錦を使った日本一の酒を造る」夢を引き継ぐために奮闘する物語。
実際に、亀の尾という酒米を復活させた久須美酒造がモデル。
講談社「モーニング」にて1988年~1991年に連載(完結)。単行本は全12巻(紙は絶版、電子書籍のみ)。
●Yahoo!ブックストアで試読できます ※スマホは要アプリDL
文庫版は全6巻。
奈津の蔵(尾瀬あきら)
『夏子の酒』以前の佐伯酒造の物語。
昭和3年、18歳で新潟の酒蔵・佐伯酒蔵に嫁いだ奈津。厳しい蔵のしきたりと、心の通わぬ人々に囲まれ、広い屋敷の中、奈津はひとりぼっちだった──。
女人禁制とされる酒蔵に嫁いだ夏子の祖母・奈津の物語。昭和初期~戦時中の酒蔵の様子が描かれます。
講談社「モーニング」にて1998年~2000年に連載(完結)。単行本は全4巻。
文庫版は全4巻。
蔵人(尾瀬あきら)
日系3世のクロード・バターメイカーは、祖先の酒蔵を再建するため、松江の地に降り立つ。
酒蔵を舞台に、クロードが杜氏として日本酒造りに携わる様子を描きます。
小学館「ビッグコミックオリジナル」にて2006-2009年に連載。単行本は全10巻。
●出版社サイトで1話が試読できます
永遠のはじめ 〜会津酒蔵物語〜(松尾しより)
時は昭和18年。会津の酒蔵に嫁いだ女性が杜氏である夫と共に、戦争を乗り越えて酒造りをする姿を描きます。
酒造りよりもヒューマンドラマがメインです。
単行本は全2巻。
●出版社サイトで1話が試読できます
番外・農大の醸造学研究室 2作品
日本酒の醸造について描いている漫画には『もやしもん』『酒ラボ』などもありますが、職業として、ではないので番外編扱いで。
もやしもん(石川雅之)
菌が見える特殊能力を持つ、もやし(種麹)屋の次男坊、沢木惣右衛門直保を中心に、東京の農大を舞台に描かれる学園漫画。
日本酒ネタだけでなく、ワインやビールなども。個人的に日本酒の蔵元の暗部について描いたが印象深いです(12巻)。
造り酒屋とコラボした商品を発売したりと、日本酒と関わる活動も活発でした。
講談社「イブニング」にて連載(完結)。単行本は全13巻。
●出版社の紹介ページで1話が試読できます
酒ラボ(宇仁田ゆみ)
下戸でヘタレな男子・アワモリくんが通うのは、農業大の発酵醸造学研究室・通称「酒ラボ」。日本酒の研究をする農業大研究室を舞台にした学園漫画。
酒造・醸造系のネタはやや薄めのようです。
単行本は全1巻。
●「ソク読み!」で試読できます
まとめ
以上、4作品と番外2編でした。
日本酒ではありませんが、大田垣晴子さんの作品で焼酎の酒蔵を取材したものがあります。
一覧に入れるか迷ったのですが、ちょっと毛色がちがうのでこちらでご紹介。
利き酒師を描いたマンガがなかったのは意外。
日本酒を描いた漫画が無いわけではないけれど、『美味しんぼ』のような作品の中で描かれたり、『酒のほそ道』のように資格関係ない飲み歩き系が多いような気がします。
それだけ身近ってことかな。
(正確にはWEB連載中の『おんなの酒道』があるのですが、主人公が利き酒師ではないので除外しています。)
ビールやウイスキーの醸造家を描いた漫画も見つからず。
飲む方だと『酒のほそ道』のラズウェル細木さんが描いた作品にぶつかるのですが、作る方だとありませんね。『もやしもん』でちらっと触れてたかな?
とりあえず、今回で酒関連の職業は終わり。
次回はお茶かな。
ではまた~。