題材に「料理漫画」を扱った新ドラマが放映されるのでご紹介。
スタッフ(脚本、演出)はドラマ版『孤独のグルメ』を担当していた方たちなので、期待しています。
※9/6(土)22時30分~23時00分に、NHKBSプレミアムで「ニンニク編」が再放送!
詳細はNHK番組ページ参照。
本棚食堂
●本棚食堂-NHK
放送日時
NHKBSプレミアムにて、2回放送。
第1回 8月18日(月) 午後11時15分~11時45分
第2回 8月26日(火) 午後11時15分~11時45分
ストーリー
ドラマの主人公は、真田錦と山田二郎という男2人組の人気少女漫画家。
自宅兼仕事部屋にある秘密の書庫の本棚は、美味しそうなシーンや描写がたっぷりの、小説、エッセイ、漫画本で埋め尽くされている。
そして二人はその内容がすべて頭に入っているという筋金入りのグルメオタク。
彼らは、連載漫画の締切に迫られると決まって「本の中の2次元グルメ」へ現実逃避してしまい、ついには締め切りがある事を忘れ、2次元グルメを実際に再現するため、厨房に立ってしまうのだ・・
迫りくる鬼編集者の追撃をかわし、彼らは「2次元グルメ」を堪能できるのか?
スタッフ
脚本…田口佳宏
演出…宝来 忠昭
ドラマ版『孤独のグルメ』も担当した2人が脚本と演出。
※脚本の田口さんは現在放映中のシーズン4でも脚本を担当しています。
登場予定のメニューと出典作品
調べていて思ったけど、結構古めの作品が多いですね。
ドラマの中で登場する本は、ハードカバーなのか文庫なのか…。
第1回:ニンニク編
登場した料理のレシピは、番組HPに掲載されています。
写真もついていて美味しそう…。
号泣する準備はできていた(江國香織)
「エビやマッシュルームをにんにくで炒めただけの、文句のない一皿」
淡々とした雰囲気の短編集。独特の切なさはあるけれど、泣ける物語ではないです。
江国香織さんの小説に登場する食べ物って美味しそうなのですよね…。
謀略の滑走路(大藪春彦)
「星島スペシャル」
大藪春彦=ハードボイルド作家で、食べ物の描写が独特。
マンガで言えば、『City Hunter』(北条司)の食描写は大藪春彦作品の影響を受けている気がします。
『謀略の滑走路』の主人公は星島弘。彼が作る料理が「星島スペシャル」です。
「星島スペシャル」や大藪作品の食描写についてはこちらの記事が詳しいです。フランスパンにはさむのか…。
→●謀略の滑走路(男の魂に火をつけろ!)
※本は絶版して中古価格が上昇していますが、図書館に行けばあると思う…。
女たちよ!(伊丹十三)
「マイクルのキャベツ」
伊丹十三作品は、映画は見たけどエッセイは未読。先日紹介した雑誌「CREA」の食の大特集でも絶賛されていました。
「マイクルのキャベツ」はマイクルさんに教わったレシピ。隠し味の砂糖が決めてらしい。
→(レシピ)●マイクルのキャベツとレタス炒め
にがくてあまい(小林ユミヲ)
「舞茸とパプリカのにんにくチャーハン」
1巻から読んでるので嬉しいな~。
家に帰れば単行本があるのだけど、現在実家なので何巻に登場する料理なのか分からない…。
作者の小林ユミヲさんがブログに『本棚食堂』のことを書いてました。
→●本棚食堂(mushrooms変速ニッキ)
第2回:魚料理編
時間がない+知らない作品が多いので作品だけつらつらと。
小泉武夫さんのエッセイは好きです。
真鶴(川上弘美)
「鯵のたたき定食」
食あれば楽あり(小泉武夫)
「カキとベーコンのオーブン焼き」
※絶版しています
予定日はジミー・ペイジ(角田光代)
「鯛のまるごと焼き」
バンビ~ノ(せきやてつじ)
「漁師風スパゲッティペスカトーラ」
まとめ
1回につき、4つの作品が登場しています。
作家の性別は男女2作品ずつ、ジャンルは小説2作、エッセイ1作、マンガ1作。
これらの作品がドラマの中でどんなふうに扱われるのか、非常に気になります。
すごく見たいのですが、管理人は現在産後1カ月。新生児(と2歳児)を抱えているので無理そうです…。
BSプレミアムのドラマは、3か月くらい後にNHK総合で放映されるので、それを待ちたいと思います。
それにしても、NHKは流行ものに乗るのが上手いなあ。
おおひなたごうさんの『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』もNHKだし。
※8月24日(日)午前2時10分~ ※23日(土)深夜
今回のドラマで『にがくてあまい』を扱っているのを見て、ドラマ版はNHKなのかな?…などと期待してしまうわ…。
出来れば原作を大切にしてくれそうな、NHKかテレビ東京が良いなあ…。