さて、今日ご紹介するのはヤングアニマルDenshi。
男性向け青年誌・白泉社「ヤングアニマル」の電子版です。
こちらで連載している食マンガといえば西川魯介さんのメガネっ子がかわいい『まかない君』ですが、8月末に別の食マンガがUPされたのでこの機会に2作品まとめてご紹介。
今まで見つけたWEBで読める漫画はこちら。
●WEBで読める料理・食・グルメ漫画一覧
白泉社・ヤングアニマルDenshi
プラウザで読めます。パソコンよりスマホの方が読みやすい印象。
お良さんの大江戸めおとごはん(井ノ本リカ子)
あらすじ
大食漢の旦那様の為に、妻・お良さんは美味しいごはんを作ります…。
江戸の長屋を舞台にした、ほんわか・イチャ甘な夫婦マンガ22ページ。
読切です。
感想
作者の井ノ本リカ子さんは女の子がかわいいエロ漫画家さんですので、それを頭に置いて読んだ方がいいかと。
料理より女の子を愛でる感じで、食べる表情等には官能表現を取り入れています。
『花と奥たん』や『幸腹グラフティ』が好きな人なら気に入るような気がします。
管理人は?と言いますと、全体としては好きな作品です。
描写はざっくりしているけど、ごはんの表情が良いと言いますか、炊き立て感があって美味しそう~
夫婦のキャラクターも好みです。夫の、よくわからない感じが好きです。
正直、食ベるときの官能表現はイラない。この漫画はエロが邪魔でしかない。
むしろ作品の良い部分が帳消しになるので止めた方がいいと思ってます。
勿体ない。とにかく勿体ない。
ヤングアニマルという掲載媒体、食べ物マンガは初挑戦、作者の強みは女性描写とエロ、…てのは分かっているんです。
だから読者に受ける部分であり、作者の強みを使って描く。それは分かる。
でも、今回は勿体ないよー。それが無くても戦える作品なのに。
お良さんは充分かわいいから、普通にニコニコと美味しそうに食べる表情を描いて、夫がグッと来たとしても、共感できると思うんだけどなあ…。
食べる場面を官能的に描くのは古くは『味の介』、最近だと『花のズボラ飯』あたりから流行っている感じですが、増えすぎていて。私は食傷気味です。
まかない君(西川魯介)
あらすじ
年上イトコ3人達が暮らす家に同居することになった浩平くんが、一家の料理係としてごはんを作る漫画です。
作中で料理のレシピが登場するので、料理をする人なら作れると思います。
単行本は3巻まで。
感想
WEB漫画一覧でもおススメしている作品。
正直、食べ物の絵でグッとくる食マンガではないと思います。
絵的に美味しそうなものを求めている人だとがっかりするかも?
私はこのマンガの会話が好きで。
全編通して会話ばっかりなのですが、家族で食卓で囲んだ時に交わされる他愛ない思い出話が上手いな~と思って読んでます。
最新24話はサンマ缶を使った柳川風鍋ですが、柳川風だから「どじょう」の話になり、子供の頃に飼った・釣った・食べられた(苦笑)話をする…。
その場にいない姉も話題に出て来たり、会話の端々が丁寧で楽しいです。
また、登場するレシピがちょっとひねってあるというか、わが家ではしない組み合わせが結構あるのが面白い。
24話だと、柳川風なのでサンマ缶とゴボウ、てのは普通なのですが、これに茄子をいれていて。
合いそうだし、カサも増えるので、自分もやってみたくなる。
味噌じゃこみたいな、簡単で使えそうなレシピも多いです。おすすめ。
どちらかといえば男性うけを意識した作品だと思いますが、女性が読んでも面白いと思います。
それにしても青年誌だと料理系マンガが多いな~。
女性向け雑誌でも増えて来てますが、圧倒的に青年誌の方が多いんですよ(少女マンガより少年マンガのが多いですし)。
この差はなんでしょうね。
女性向けで近年増えているのは「裁縫マンガ」かな。『ちくちくぬいぬい』や『縫い裁つ人』、『いとへん』。
『海月姫』も一応そうかな?この辺も調べたいなあ。