ゴールデンウィークですね。
もう一個のブログ「育児漫画目録」の更新ばかりしてこちらは放置気味です。すみません。
今週は料理・グルメ漫画も発売が多いんだけど、自分が買ってるものは少ないのです。
●4月発売の料理・グルメ・食に関する漫画 単行本一覧
あと『美味しんぼ』の鼻血騒動のせいで料理・グルメ漫画を検索していてもも『美味しんぼ』の話題ばかりで(批判するのが当然だと思いますが)。
調べていると鬱々しちゃうんですよね…。
今日と明日は最近買った2冊のグルメ漫画の軽い感想を。
私はがっちり感想を書くと5-6時間かかるので、30分でさらーっと。
はらへりあらたの京都めし(魚田南)
●出版社の作品紹介ページで3話試読できます(※FlashなのでiPhoneでは閲覧できません)
amazon ★★★(2.5) ※レビュー3件
楽天 レビューなし
【内容紹介】
京都生まれ京都育ち、ほんの少し人より食いしん坊の著者がおくる、京都の絶品ごはんとたっぷりおやつ。
【色々な人の感想】
●BookLog『はらへりあらたの京都めし』
●読書メーター『はらへりあらたの京都めし』
【管理人の感想】
新人作家さんによる1冊目の単行本です。
漫画としては技術が不足していると感じます。
また、主人公の見た目が「人間ではない」、実録系食べ歩きエッセイと思いきやファンタジー設定があるなど、好みが分かれる作品だと思う。
購入前の試読は必須だと思います。
※FlashなのでiPhoneでは読めません。
●出版社の作品紹介ページで3話試読できます
美大生だった作者が大学生の日常的に利用するお店を描いた…といった感じの漫画です。
よしながふみさんの『愛がなくても喰ってゆけます。』風の構成です(この作品と出して比較するのは酷だけれど、人間関係描写とグルメ描写のバランスは近いと思う)。
食べ歩きの様子を描いたグルメ漫画に入ると思いますが、料理・グルメ漫画として買うと物足りないと思います。
グルメ漫画をたくさん読んでいる人ほど「これなら○○の方が…」と思ってしまいそう。
作品全体の穏やかな雰囲気は好きです。
つけペンで手描きした感じの絵と、素朴な空気感。
大学生の友達とわいわい、がやがやしながら食べる感じも好き。
何より、作者自身が食いしん坊で「食べることが好き!!」「食べていると幸せ!」…と感じさせるのは気持ちいい。
個人的に、パン好きなのでパンの紹介が多いのは嬉しかったなあ。
コロナのタマゴサンド。コロナって有名だよな…。コミックエッセイ『まんぷく京都』でも紹介していたような…。
気になるところは大きく2点。
1つは、漫画を読んでいて料理の絵が「料理の絵」として認識できないこと。
もう1つは、漫画を描く技術が低いこと(キャラ描き分け、線や濃淡の使い分け等が出来てない)。
自分はグルメ漫画という認識で買ったこともあり、何が描かれているのか分からない(美味しそうに思えない)のは致命的でした。
一番わからなかったのはカレー。試読作品の中ではパフェがわかりにくいです。
私はパソコンで試読して買いましたが、試読の時はそこまで気になりませんでした。
でも単行本で読むと、料理の絵で認識できないものが多くて。
絵が下手な訳ではないんです。むしろ達者。
しかし、漫画として「わかりやすい」「線が整理された」絵ではない。
単行本だと目が滑ります(=頭に入ってこない)。
白黒(トーンなし)の絵の認識しづらさに、漫画としての読みにくさ(コマ割やカメラアングルの悪さ)が相まって、頭に入りにくい(読みにくい)漫画になってしまっている。
過去に自分の原稿が印刷された経験がないから、印刷後を計算した線ではないのでしょう。
正直、勿体なくて。
全編カラーであれば評価も変わったと思いますし、原稿の状態で読んだらまた印象が違った気がする。
自分の場合、1冊目の単行本だと知っていて買ったので後悔はありません。
ごはんへの愛情は感じるから、作品を重ねるごとに上手くなっていくことに期待したいです。
絵や作品の雰囲気で思い出したのは『リトル・フォレスト』(五十嵐大介)です。
読んでいたのは10年くらい前かな?
元々、少女漫画が大好きな私には苦手な部類の絵で。でも読んでみたら面白くて、美味しそうだと思った。
『リトル・フォレスト』も『はらへりあらた』と同様に白黒主体でトーンは少なめだったけど、読みにくいと感じることはありませんでした。
(Yahoo!ブックストアの立読で)久しぶりに読んでみたけれど、自分の記憶より白の比率が高い。黒ベタはほとんどない。
なんか読みたくなってきた…(むかーし買った単行本、今は手元にはないんですけども…)。
もう一つ、ギャラリークラフトさんの食べ歩き漫画『ゆかい食堂』。
これも絵は白黒主体、主人公が人でない姿だけれどなんとも美味しそう。
薄い黄色で色付けしてる効果は意外と大きいのかしら。