買いました。
総勢50名の漫画家さんが集結した、同人誌のような食べ物コミックエッセイ。
全128ページ、864円(税込)です。
【内容紹介】
安野モヨコ、志村貴子、二ノ宮知子、秀良子、ヤマシタトモコほか、「フィール・ヤング」で連載されていた「ごはん」にまつわる1Pリレー漫画が単行本化!
思い出ごはん、おすすめ料理、食生活、おふくろの味、旅メシ、ソウルフード etc… 個性あふれる漫画家たち、総勢50名の “ごはん事情“ が満載の1冊です!
【感想】
本の構成
1人1ページ、50名分のコミックエッセイが収録されています。
1ページは作者の紹介なので、物足りなく感じる人もいるかも知れませんが、半分くらいは知らない作家さんだったので「ほうほう」と思いながら読みました。
『テニスの王子様』作者の許斐剛さんのインタビューが6ページ。テニプリ未読なのでよくわからないです…。
巻末に『3月のライオン』の羽海野チカさんと、『オハナホロホロ』の鳥野しのさんの対談が14ページ収録されています。
『3月のライオン』内に登場する料理などの裏話もありますが、お二人の関係性が感じられる対談で楽しく読みました。
好きなところ
50名の漫画家さんが、それぞれ自由に、食について描いているところが楽しいです。
毎日のごはんのことを描いている人もいれば、思い出の味について、好きな食べ物について、影響を受けたレシピ本について等々「食べ物に関することを描いた」といっても人それぞれだな~と想いながら読みました。
谷川史子先生が登場してるのが嬉しいですね。単行本のあとがきと同じテイストでした。
『おい!ピータン』で食べ物漫画を描いている伊藤理佐さん。
男性作家は珍しいな!カラスヤサトシさん。福満しげゆきさんも登場してました。
秀良子さん。この本で『おしゃべりは、朝ごはんのあとで』の続編連載中と知り、嬉しかったです。
雑誌「FEEL YOUNG」での連載なので、フィーヤンに描いている女性作家さんが多いように感じましたが、『ザワさん』の三島衛里子さんとか、『繕い裁つ人』の池辺葵さんも登場していて、個性豊かだなと感心しました。
知らない作家さんで心に残ったのは、のばらあいこさん。
「おばあちゃんの味」がテーマに描かれた1ページでしたが、「うちのおばあちゃんも、出すお菓子がちょっと変わってたなあ」とか、おばあちゃんが焼いてくれたお餅が美味しかったなあとか、懐かしくなりました。
50名の方が描いた料理で一番多かったのはおにぎりでしょうか。パン派もいましたが、米派の方が多かったですね。
それにしても「食べること」って、人それぞれですね。
コマの隅々まで読んで、想像して、お腹を空かせつつ、自分自身の今日のごはんを考えるのも楽しいです。